草食系男子の恋愛日記㉝初めての彼女

 

どうも、現役草食系男子のしげちゃんです。

前回の話は↓からどうぞ。

僕とななおとの3年間〈第32話:告白と葛藤〉~草食系男子の恋が実るまで~

 

目次はこちら↓

僕とななおのストーリー(ななお偏もあります!)

 

 

初めての彼女

 

実菜への気持ちに確信を持てないまま告白した僕。

 

実菜は、僕の告白に驚いていました。

「え?私のこと好きなの??」

と言って困ったように笑いました。

 

しばらく悩んだ後、実菜は「いいよ」と言ってくれました。

 

しかし僕は告白直後に
「あ、この子じゃなかった」と心の中で思いました。

実菜にはものすごく失礼だと思いますが、そう感じてしまいました。

 

告白すること自体が目的になっていたのかもしれません。

とにかく彼女という存在が欲しい

その思いだけで告白してしまったのです。

 

おそらく実菜も僕のことが好きで付き合ったかというと、違うと思います。

告白されてびっくりしていましたし、けっこう悩んでいましたからね。

 

お互い、相手への気持ちに確信を持っていなかったのです。

 

 

違和感

 

実菜は「いいよ」と言ってくれた後
「私にキスできるの?」と聞いてきました。

正直、これは想定外で実菜とキスすることはその時はまだ考えていませんでした。

 

自信なさげに「うん」と答えると

実菜が突然、ちょんっと唇に触れるか触れないかくらいのキスをしてきました。

 

 

そのキスは、僕が思っていたようなものとは全く違いました。

 

その時に、実菜とは友達のままが良かったと確信してしまいました。

 

恋愛感情は自分の中になかったのです。

 

この時に実菜に謝り、友達にまた戻るのが良かったのだと思います。

しかし、告白した手前こちらから「やっぱ、ごめん」と僕は

言うことができませんでした。

 

「好き」ということ

 

実菜は、「僕と付き合うのがどんな感じなんだろ~」と

ちょっと面白がっているようでした。

 

しかし、僕は初めての彼女ができたというのに違和感を持ち

モヤモヤしていました。

 

告白する前は

「成功したらきっとウキウキするんだろうな」とか

「幸せな気持ちになるだろうな」と思っていました。

 

しかし、実際は違いました。

 

これは、僕が実菜のことを「好き」ではなかったからです。

 

実菜と仲良くなってからは、彼女ができるかもという期待から

自分の実菜への想いを考えることなく、突っ走っていました。

 

この時に僕は『「人を好き」になることを自分は理解していないんだ』

と自覚しました。

 

実菜のことを「好き」だと思っていましたが実際は違かった。

『告白して彼女を作る』

ということをしたかっただけなんだ

 

だから、告白が成功したのに、嬉しくもなく幸せでもないんだ

と気づきました。

 

友達のままでよかった

そう感じながらも、僕は初めての彼女と付き合い始めたのでした。

 

 

つづく

 

告白しといて失礼だと思うのですが

この時は、告白した直後に「あ、違う…」と直感しましたね。

 

本当、友達のままでいるのが良かったのだと思います。

 

当時の僕は、とりあえず彼女が欲しかったのでしょう…

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