草食系男子の恋愛日記㊴奈落の底へ

 

どうも、現役草食系男子のしげちゃんです。

 

前回の話は↓から。

僕とななおの3年間〈第38話:芽生えた恋心〉~草食系男子の恋が実るまで~

 

キラキラのクリスマス・イヴデート以降、浮かれていた僕ですが

正月に衝撃の出来事がありました…

 

奈落の底へ

 

年が明けたお正月。

夜にななおから、まるで予想もしてなかったラインが届きました。

 

「賢者タイムなう」

 

ん?なんだ?と思い、

 

「どうした?」と返すと…

 

「18禁になりますが、大丈夫ですか?w」

ときました。

 

何となく嫌な予感はしたのですが、聞いてみると..

 

「ホテル行ってきたわ~。

相手のことは満足させられたけど自分は全然だめだった」

 

ホテル行ってきたわ~

ホテル行ってきたわ~

ホテル行ってきた~

 

その言葉が何度も頭の中で反響しました。

この瞬間、僕は奈落の底に落ちました。

 

ななおが他の男の人とホテルに…

 

このときの感情は言い表せないです。

とにかくめちゃめちゃ落ち込みました。

 

ホテル行ったうんぬんよりも

 

「ななおを失ってしまう」

 

そんな恐怖が押し寄せてきたのです。

 

僕よりも親密な関係の男性がいる
その事実がショックでした。

 

僕はななおが好きだ

 

しかし、ライン上は平静を装っていました。

 

まずは、事実確認。

 

「それは彼氏?」

 

「いんや妙な関係性だな~。」

 

「好きなの?」

 

「触られるのが嫌じゃないくらいには好きだけど

どこか噛み合わない気もする」

 

「本当に好きな相手じゃないとダメなんじゃん?」

 

「そうなのかな~」

 

とりあえず、

 

彼氏じゃない

本当に好きという訳でもない

 

ということは分かりましたが

 

その日は落ち込んだ気持ちを回復させることは不可能でした。

 

ななおから
「しげきは最近どうなの?」

と聞かれましたが

 

「んー、好きな人かー。まだいないかな~」

と嘘をつきました。

 

このタイミングで自分の話などできませんでした。

 

年明け早々、奈落の底に落ちた僕ですが

ただ1つこの出来事のおかげで分かったことがありました。

 

それは

僕はななおのことが好きだということ。

それも心の底から叫びたいくらい好きだということ。

 

それまでは
ななおとこれからも一緒にいるのは当たり前だと思ってました。

 

この一件で、それは特別なことだったんだと

今のままでは、いずれ、ななおを失ってしまうかもしれない

そんなことを痛感しました。

 

この出来事のおかげで僕はようやく目を覚ますことができたのでした。

 

つづく

 

いや、このときは人生で初めて食欲を失いました。

 

おせち全く食べませんでした。笑

でもおかげでやっと、やっと僕も目が覚めました。

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