草食系男子との3年間 65話:急な誘い ~ななお篇~

 

こんにちは、ななおです。

前回はこちら64話:ディズニーシーから。

目次はこちらから。

 

急な誘い

 

ディズニーシーの翌日、私は自分の部屋でスーツケースに荷物を詰めていた。

実は明後日から二週間、海外に行くことになっていて、その準備をしていたのだ。

そんな準備で慌ただしい中、しげきからラインが入った。

 

『代官山に美味しいドーナツ屋さんがあるんだけど、明日行かない?』

 

え、明日?そんな急に?明後日には外国に行くのに?

もちろん、最初に浮かんだ感想はそれだった。

 

けれどもすぐに、私が外国に行ってしまう前に決着をつけたいんだな、と思い、

 

『いいね、ドーナツ食べに行きたい』

 

と返事をした。

そして2人で遊びに行く時は基本的に私がプランを組んでいたけれども、その日はしげきが全て組んでいるようだったから完全にお任せして、私は何もせずにいることにした。

 

 

当日、しげきは色々と事前に調べてきたようで、ここはドラマのロケ地なんだとか、カフェと合体したオシャレなTSUTAYAがあるんだとか、色々話してくれた。

私は「へえ~」とか「ふ~ん」とか言ったり、TSUTAYAにある珍しい本を立ち読みしたりして、ごく普通にデートを楽しんでいた。

しげきが告白のために組んだデートだろう、ということは前日から分かってはいたけれど、いざその日になるとそんなことは比較的どうでもよく、ほとんど意識することもなく過ごしていた。

 

そんな中、目当てのドーナツ屋さんにつくと、私のテンションも一際高くなった。ショーケースには色とりどりのドーナッツが並び、格別ドーナッツ好きというわけでなくとも、その見た目だけで歓声が漏れてしまうのだった。

 

「先に席取っておこうよ」

 

あまり大きくない店内を見渡して私はしげきにそう言った。

 

「外寒いから、店内でいいよね?」

 

ほとんど人がいないテラス席をみやりながら私がそう言うと、

 

「いや、人多いの嫌だから、テラス席にしようよ」

 

と、しげきにしては珍しく、はっきりと主張をした。

その強い様子になんとなく気圧された私は「そう?」と、渋々うすら寒いテラスに席を取ったのだった。

 

つづく(66話:始まり

 

やっとここまで来ました。一応、次回が完結ということになります!

ここまでお読みくださった皆さまありがとうございました!

 

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